研究開発マネジメントの本、入門書、技術書、専門書の紹介,評価,安売り価格

技術経営のバイブル　評価：

　この数年で企業の経営環境が大きく変わっています。
未曽有の苦境に立たされ、新しい企業経営のありかたを模索している中で、出会ったのが本書です。
　著者は、ブリジストンの研究開発畑から身を成して取締役として企業経営を経験してきた人物であり、研究開発マネジメントの第一人者である。
それだけに、筆者の体験を語る冒頭には胸が打たれた。
筆者は、在職中に何度も大きな経営危機を経験し、そこから学んだことは「暗いトンネルを抜け出した後には、それまでと異なるパラダイムに基づく新しい世界が開ける」という事実だという。
そして、そのトンネルの先に出現する新しい時代を先取りし、新しい技術や商品を、他社に先行していかに早く準備するかがカギを握るのだと訴えかける。

難題への挑戦に敬意　評価：

特に基礎研究領域、セレンディピティや創造性を最も発揮される領域において、個人の資質及び組織マネジメントまで、調査データを基に淡々と言及している。
正解を語ろうというものではなく、創造性を生み出す因子を解明しようとしている。
ご高齢でありながら地道に研究を今尚行っている先生に深い敬意を表するものである。
日本国の研究者への応援と私には思えた。

やはり厳しい　評価：

著者個人のことはよく存じ上げているし、数々のご著書も拝読している。
しかし、ここは敢えて「研究と言うレベルでは物足りない」と言わざるを えない。
１）研究開発にも、千差万別な研究と開発がある。
２）事例がキューリー夫人や青色LEDに偏っていて断片的。
３）統計の数値も、有意な値なのかどうか検定されていない。
４）何でも自由にさせれば、良い成果が得られるハズというのは、 　　かなり昔の話。
少なくとも今はそれだけの余裕がない。
甘く、 　　綺麗事過ぎる。
５）本当の研究者が胃が痛くなるような思いをして期限までに成果を 　　出す、その繰り返しということを著者自身が経験していない

時代を画した知見の数々　評価：

時代を画したシステム工学的な発想の創造性組織工学講座の資料。

カビ臭さがあり、残念でした。　評価：

1993年発行の書籍なので、多少は、いたし方ないのだろうが、 カビの臭いが鼻を突き、直には読む事が出来ず、陰干しをしました。
装丁も含め損傷もなく、カビの臭いがなければ満点でしたのに、 とても残念でした。