フーリエ変換、フーリエ解析、ウェーブレット変換、ウェーブレット解析の本、入門書、技術書、専門書の紹介,評価,安売り価格

内容紹介　

This monograph contains 10 lectures presented by Dr. Daubechies as the principal speaker at the 1990 CBMS-NSF Conference on Wavelets and Applications. Wavelets are a mathematical development that many experts think may revolutionize the world of information storage and retrieval. They are a fairly simple mathematical tool now being applied to the compression of data, such as fingerprints, weather satellite photographs, and medical x-rays - that were previously thought to be impossible to condense without losing crucial details. The opening chapter provides an overview of the main problems presented in the book. Following chapters discuss the theoretical and practical aspects of wavelet theory, including wavelet transforms, orthonormal bases of wavelets, and characterization of functional spaces by means of wavelets. The last chapter presents several topics under active research, as multidimensional wavelets, wavelet packet bases, and a construction of wavelets tailored to decompose functions defined in a finite interval. --このテキストは、 ペーパーバック 版に関連付けられています

良い!　評価：

なぜこれまでレビューが報告されていなかったのか不思議なほどの良書だと思う．「これなら分かる応用数学教室―最小二乗法からウェーブレットまで」と内容が重なる項目に関しては，むしろこちらで学んだ方が理解しやすいのではないかとすら思う．最大の長所は，図解が（私が確認しえた）類書よりも明らかに豊富で，直感的に理解しやすいことであろう．そのため，独習であっても幾何学的イメージをもちながら学ぶことができる．説明がもう少し欲しいと感じる箇所もあったが，数学的知識を再確認しながら行えば理解できる程度であり，むしろそれが基礎固めに繋がった．詳細な証明の省略加減も，信号処理そのものを探求対象としない人にとっては適切だと思う．養成課程でこの分野の知識を系統的に学んできたわけではない私が，この本のおかげで専門性が高い書籍を理解できるようになってきた．したがって，信号処理関連の入門書としては最適の一冊ではないかと思っている．

欠点はあるけれども・・・　評価：

ウェーブレット関連の書籍はいろいろあって，ごく簡単な紹介にとどまるものから，理論についての本格的な解説を目的とするもの，応用に力点をおくものまで様々である．この本は，極端に難解でもなければ，極端に内容が薄いというわけでもなく，応用例がまったくないという不備もない．よくも悪くもmiddle blowな本である．ウェーブレット基底の構築に関する式展開は丁寧だが，理論についての基礎的な解説は不親切（しかし，すでに他の本で勉強したことある人にはくどくない），コンパクトに書かれているが，実は重複した記述も多く混乱するかもしれない．（重複しているからポイントがわかりやすいかも）　第６章の問題の順番の意図が不明．（なぜ，計算がやっかいな順にドブシー基底の計算が配置されているのだろうか．）いろいろ欠点はあるけれども，このレベルの本を需要する層には，有用な本であろう．

理論から応用まで手堅い　評価：

短時間フーリエ変換〜離散ウェーブレット変換までの理論をしっかり解説している． 応用は，ノイズ除去など効果的なアルゴリズムが紹介されている． C++のコードは少しクセがあるが，読みやすい． 入門から応用までスムーズに読める良著だと思う．

豊富な具体例を与えて理論解説　評価：

　本書の著者はプリンストン大学数学科の教授で、ウェーブレットの基礎理論を創り上げた開拓者のうちの一人だそうです。
開拓者自らが非専門家のためにその数学的基礎を書き下ろした本書は、函数空間でのヒルベルト空間についての解説や、応用例として画像処理など、具体例を豊富に記載して読者の理解に便宜を図っています。
そして非の打ち所の無い数学記述でまとめています。
画像処理工学を専門とする人にも本書は理論のしっかりした裏付けを与えてくれます。
工学部学生さん・技術者もここまでやれば＆quot;Success＆quot;です。

日本語で書かれた本の中で、一番良い　評価：

（翻訳を含む）日本語で書かれたウェーブレットの本は多いが、理論的に書かれた本の中では本書が一番良い。
ヒルベルト空間の美しい構造をウェーブレットの立場から眺めることができる。

教室で受講しているようです。　評価：

ウエーブレットという名称にひかれて、買ったのですが、本棚に置きっぱなしでした。
思い立って読んでみて、とても、よい本なのに驚きました。
レビューアの皆さんの言う通りです。
５章の線形代数はまとまっているし、１章最小２乗法から２章の関数近似も、わかりや すいです。
３章のフーリエ解析、またさいごのウエーブレットのところも、イメージがわかるように、 書かれています。
各章は、やさしく、話の筋がわかるように書かれていて、本文のあとには、先生と学生 のゼミ形式での質疑応答があります。
ここで、より高度な解説や、応用、またほかの分

『これなら分かる』の　看板に偽りなし　評価：

多項式近似の本質を、特定の分野に拘ることなく広く深く掘り下げており、 （分野を限定した書籍に比べ）逆に分かりやすい。
・フーリエ展開、 ・クロード・シャノンのサンプリング定理 ・ウェーブレット などの分野を総合的に学ぶのに適した一冊。
興味深く学ぶことが出来る、珠玉の一冊。

入門書　評価：

　ウェーブレット変換を理解したいけど、詳細な専門書では取っ掛かりに食い人を対象とした本です。
数式は一切でず、歴史とその補足が書いてあります。
　今すぐ、ウェーブレット変換を使いたい人にはオススメできませんが、どうやってウェーブレット変換に関する概念が出てきたのかを知るには、物語としてとても面白く読みやすい本でした。
　難しい数式ばかりのウェーブレットの専門書を読む前に、一度こちらでウェーブレットに想いを馳せると、より身近にウェーブレットを感じれるようになると思います。

入門書ではない　評価：

タイトルには「入門」とありますが、実際はサブタイトルの通り、歴史を中心に書いてある本です。
原題は「波とウェーブレット」です。
前半はフーリエ解析、中盤はウェーブレットの概念を書いてあります。
概念のみで数学的な記述は少ないです。
後半は数学的な記述や用語の詳しい説明はほとんど無く、各分野の状況がさらっと書いてあります。
関連分野まで勉強済みの人が読み物として読む本だと思います。
これからウェーブレットを使おうという人には不適当でしょう。